2026/06/13 22:40

つづき

さくらんぼの初成りは見送り、実を急がず、まずはしっかり根を張る。

それが木にとって大切なことなのでしょう。

悔しい思いも、つらい思いも、悲しみも、後悔も。人生の中で経験する様々な出来事も、もしかすると人が根を張るために必要な時間なのかもしれません。

この春、会社には新しい看板が付きました。

「まきのファーム」の文字を見るたびに、9代目として農業を守り続けた父のことを思い出します。

法人にしたのは私たちの代ですが、その土台を築いてくれたのは父でした。

父から受け継いだ仕事への情熱と、人を温かく迎える農家らしさを大切にしながら、これからも歩んでいきたいと思います。

さくらんぼの収穫をするため脚立に上り、疲れると近くの田んぼを眺めます。

田植えを終えた苗は無事に活着し、少しずつ茎を増やしています。

風が吹くたびに田んぼが波のように揺れ、その様子を見ていると風の足跡が見えるような気がします。

そんな青田風が渡っていく景色を眺めていると、千の風に見守られているようにも感じます。

さくらんぼの収穫の合間に精米したお米を、今月もお届けします。

皆さまの食卓が、和むごはん日和になりますように。私たちも暑い夏に向かって、今年のお米づくりを愉しんでまいります。

皆さまもどうぞお元気でお過ごしください。